黒い急須

m-ume2007-02-20

 と、いきなりこんなタイトル、こんな画像を載せたところで事情を知らない方には何のことやら・・・ですね。


 この急須は義母愛用の急須です。こちらに越して来たばかりの頃は、私がせっせと紅茶だ、コーヒーだ、緑茶だと淹れてあげてよく一緒に飲んでいましたが、だんだんにお互いの好みの違い、生活スタイルの違いもろもろからそういう習慣もなくなっていきました。今はそれぞれに飲みたいものを、飲みたいときに飲むという感じです。なのでこの急須も私が触れることはもう殆どありません。


 ある日、台所で洗い物をしているときにこの急須があったので、ついでだから洗ちゃおうとフィルターを外してお茶っ葉を捨てて洗い、次は急須本体、おもむろに手を入れて内側をこすりました。ありえない感触が指先に、ぬるっ・・・「え!?」
「ぎえぇ〜〜〜!!!!!!!」あー今思い出してもぞわぞわします。黒い急須の内側にびっしりとぬるぬるしたものがはびこっていたのです。義母はこの急須で毎日何杯ものお茶を飲んでいます。つまり、いつも「さっき使ったばかり」という状態のわけですね。さっき使ったばかりの急須だからお茶っ葉を捨ててさらっと洗ってまた使う。暫くそういう状態が続いていたんでしょう。


 えーえー洗いましたよ。こっそり漂白しましたよ。それからというもの目にする度に鬼のように洗っています。そして義母からお茶の誘いがあっても忙しい振りして逃げてます。見かける度に洗っているとはいえ一度ああいう状態だった急須だと思うとこれで淹れたお茶はさすがに飲む気になれません。このことはモチロン義母には言っていません。とてもとてもプライドの高い人なのです。そんなことを言ってしまったら・・・あーまたぞわぞわしてきました。