覚悟

 最近、同居が決まったばかりの頃を思い出す。そして一番戻りたくないのはその頃かもとも思う。いえ、その頃の自由な環境は最高だったのです。ご近所には最高に恵まれて、毎日はお祭りのような愉しさでした。だからこそ、この生活が変わってしまう!!そのショックは相当なものでした。ご近所さんとの涙の別れ、同居生活への言いようのない不安。
 
 実際始まってみるとそれは・・・もう〜〜っ!!想像以上に大変でした。自由というものが全くなくて、ちょっと出かけてくると言うと「どこに行って何時に帰ってくるんだ!!」と怒鳴られる。ただちょっと近所のコンビニとか、本屋さんとかに行くだけでも大ごとになった。知り合いもいない土地で、知り合いを作るチャンスもない生活。最初の数ヶ月はいったいどうやって過ごしていたんだろうか?あまり、というか全く記憶がない。 
 
 子供らの学年が1つ上がる頃、子供会の役員やら学校の役員やらを何故か立て続けにさせられて、だんだん忙しくなっていった。役員で出かければ出かけたで、いろいろ言われて気に病んだこともあったけど、絶対文句を言いたい人たちなんだ!!と解ってからは、何言われても気にしないように努めた。それでもいちいち気になったけどね。役員繋がりでいろんな人と知り合い、結局今も付き合っている方は少ないけれど、私には十分なお付き合い。

 
 今日の夕食は何にしよう。鶏肉があったので、レシピをネット検索。ソテーして玉ねぎと甘辛いたれをからめたもので、子供らと義父には好評だったが、義母は「なんだこれ!とりにぐが?おらこんたなの好かねっ!!」と言いながら食う。腹が立った。好かないんなら食うなよっ!と思うと同時に笑えてくるのは何故だろう。いつまでたってもここで暮らしていく覚悟ができない。そう思っていたけど、こうやっていろんなことを受け入れていければ、それでいいか・・・。それにしても疲れる。